最近はアニメ人気などから、アニメのキャラクターを演じて映画の吹き替えを行う声優とういう職業に憧れている方が増えてきています。
専門学校や養成所などCMや広告などで見かける機会もあると思いますが、その他にも声優のオーディションを開催する広告なども目にすることが多いのではないでしょうか。
しかし、声優のオーディションといっても実にさまざまなオーディションが開催されており、その違いがイマイチ分からないという方も多くいると思います。では、声優のオーディションにはどういったものがあるのでしょう。
声優のオーディションには大きく分けて2種類あり、その一つが、養成所やプロダクションに入るためのオーディションです。その中の養成所のオーディションとはどういったものなのでしょう。
養成所とは、声優になるための基礎を教えてくれる、いわば専門学校のようなものです。専門学校に入学するために試験があるように、声優の養成所に入所するためにもオーディションがあります。
一般的に専門学校への入試といえば、学校で習ってきた国語や英語などの一般科目ですが、養成所へ入所するためのオーディションは一般科目ではありません。声優となる人材を育てるために必要なことには、学校で学んできた文章への解釈や漢字の読みやその意味などもありますが、それと共に言葉の発音やアクセント、表現力やリズムなど声優の仕事で必要な能力を見極めることも大切になってきます。
そのため、養成所に入所するためのオーディションでは、言語を表現するための能力や音感などを磨きアピールすることが大切になってきます。
養成所の他にプロダクションに入るためのオーディションがありますが、養成所へ入所するためのオーディションと違いはあるのでしょうか。
プロダクションに入るということは、声優として会社に入社するということになります。会社に入社したからには新人ではあっても声優のプロという意味合いを持つため、今まで声優の基礎を習って来なかった方がいきなりプロダクションに入るということはそうあることではありません。
そのため、プロダクションへ入るためのオーディションと養成所へ入所するためのオーディションには、素人から声優の卵を育てるために人材を探すオーディションと、声優の卵をプロとして会社に所属させるためのオーディションという違いがあります。
そのため、プロダクションと契約するためのオーディションを受けるのは、養成所や専門学校など、声優の基礎をしっかりと身に付けた方が多いということを知っておきましょう。
また、演技力や表現力などの才能だけではなく、社会人として必要なあいさつや受け答えなど、一般企業の面接でもチェックされているところも把握しておく必要があります。
もう一つの声優のオーディションとはどんなものでしょう。それは、役別のオーディションで、声優になればずっとついて回ることでもあります。
基本的に声優の仕事は制作側から各プロダクションに声かけをして募集を行い、決まった日程で役別に声優が集められオーディションが行われ、その中からキャラクターのイメージに合った声や演技ができる声優が選ばれます。
養成所への入所やプロダクションに所属するためのオーディションとの違いは、演技力や社会人として基本的なマナーはもちろん必要ではありますが、それ以上にそのキャラクターに合った声なのか、キャラクターの性格に合っているのかということが重要視されていることです。
そのため、必ずしもベテランの声優や演技力がずば抜けている方が選ばれるという訳でありません。このように声優のオーディションと一概に言っても、求められているものもオーディションの内容も全く異なっています。
もし声優のオーディションを受けようと考えているのなら、自分がどの立場にいるのかを把握し、どのオーディションを受けるのが良いのか、どのようなことを求められているのかを知った上で才能を磨いていくことと、選ばれるためにも場数を踏むことが重要です。