単位制高校は自分で時間割を作れるので得意科目を深く学べます
近年、学び方の選択肢はひと昔前と比べて大幅に増えていますが、単位制高校もそのひとつです。
最近は、単位制高校も増えています。一般的に高校とは全日制の学年制高校をイメージする人が多いと思いますが、高校には学年制と単位制の2つのパターンがあります。学年制の場合は、すべてのカリキュラムが決まっているほか、学年ごとに取得しなければならない単位数も決まっており、決められた単位を取得できなかった場合は留年もあります。一方、単位制の場合は、各学年による教育課程区分を設けておらず、3年間で決められた単位の修得をすれば卒業が認められており、学年制高校のように留年はありません。
昭和63年度から定時制、通信制課程で導入されはじめた単位制は、平成5年度から全日制課程でも設置可能となり、今では高校全体の2割弱が単位制の高校となっているほか、近頃は学年制から単位制へ移行する高校も増えてきています。
単位制高校には科目を自由に選択できる、自分で学習ペースが決められるなどいくつかの特色がありますが、特に修得する単位を自分で選択できる単位制高校では、自分で時間割を調整したり、得意科目を中心に選択可能など多様な選択科目が設けられていたりするほか、少人数制の授業も多いので、生徒一人ひとりの個性も伸ばしやすいなどのメリットもあります。また、生徒一人ひとりが科目を自由に選択するので、単位制の場合はクラスや学年がない学校も少なくなく、クラスや学年という縛りもないので、人間関係を煩わしく感じるお子さんや、集団行動が苦手なお子さんにも過ごしやすい環境となっています。他にも、自分で時間割を組んで、好きな分野を好きなペースで学べる単位制は、自分のペースで学習したいお子さんにも最適で、スケジュール調整もしやすいので、集中的に単位を修得したい時や、逆に時間をかけてゆっくり学びたい時、ケガや病気で学校に通い続けるのが大変な場合にもおすすめです。